映画『悪い夏』
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劇場情報
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映画『悪い夏』

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公務員、闇落ち――
クズとワルしか出てこない!狂乱サスペンス・エンターテインメント

    北村匠海
    河合優実 伊藤万理華 毎熊克哉 箭内夢菜 
    竹原ピストル 木南晴夏 / 窪田正孝

    監督:城定秀夫
    原作:染井為人『悪い夏』(角川文庫/KADOKAWA刊) 脚本:向井康介 音楽:遠藤浩二
    製作:藤本款 遠藤徹哉 久保田修 エグゼクティブプロデューサー:藤本款 プロデューサー:深瀬和美 秋山智則 近藤紗良 スーパーバイジングプロデューサー:久保田修 共同プロデューサー:姫田伸也
    撮影:渡邊雅紀 照明:志村昭裕 録音:秋元大輔 美術・装飾:松塚隆史 小道具:タグチマリナ 編集:平井健一 カラーグレーディング:稲川実希 VFXスーパーバイザー:鹿角剛 整音:伊香真生 
    音響効果:小山秀雄 スタイリスト:浜辺みさき ヘアメイク:板垣実和 助監督:戸塚寛人 制作担当:相良晶 製作:映画「悪い夏」製作委員会(クロックワークス/KADOKAWA/C&Iエンタテインメント)
    製作幹事・配給・宣伝:クロックワークス 制作プロダクション:C&Iエンタテインメント Ⓒ2025 映画「悪い夏」製作委員会       イメージソング:OKAMOTO’S「Cheep Hero」(Sony Music Labels)
3/20
OKAMOTO'S 10th ALBUM「4EVER」

Introduction
&
Story

地獄へようこそ

破滅への転落と
“今そこにある“恐怖を描く

サスペンス・エンターテインメント

市役所の生活福祉課に務める佐々木は、
ある日
「同僚が生活保護受給者の
シングルマザーに肉体関係を迫っているらしい」
という相談を受け、
真相を確かめようと彼女のもとを尋ねる。

その出会いが“地獄”の始まりだとも知らず……

第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し「クズとワルしか出てこない」と話題を呼んだ染井為人の傑作小説がまさかの映画化!
脚本は『ある男』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した俊英・向井康介。監督は、田中圭、磯村勇斗、山田裕貴ら実力派の人気俳優たちを主演に迎え、数多くの傑作を作り上げてきた鬼才・城定秀夫。そして主人公・佐々木を演じるのは、映画・ドラマの大ヒットが続く北村匠海。真面目に生きるも気弱な性格ゆえに犯罪に巻き込まれてゆく男の姿を渾身の力で体現する。更に色仕掛けで佐々木を犯罪へと巻き込んでゆく育児放棄寸前のシングルマザー・愛美を演じる河合優実をはじめ、裏社会の住人で犯罪計画の首謀者・金本役に窪田正孝、正義感に燃える佐々木の同僚・宮田役に伊藤万理華、愛美に肉体関係を強要する佐々木の先輩・高野役に毎熊克哉、金本の愛人・莉華役に箭内夢菜、金本の手下でドラッグの売人・山田役に竹原ピストル、息子と2人困窮した生活から万引きに手を染める古川佳澄役に木南晴夏など豪華俳優陣がクズを狂演!

中毒者続出の“極悪小説”と日本映画界の旗手たちによる奇跡の化学反応が生み出した衝撃のサスペンス・エンターテインメント!

Cast

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佐々木守 役
            北村匠海
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林野愛美 役
            河合優実
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宮田有子 役
            伊藤万理華
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高野洋司 役
            毎熊克哉
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莉華 役
            箭内夢菜
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山田吉男 役
            竹原ピストル
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古川佳澄 役
            木南晴夏
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金本龍也 役
            窪田正孝
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Staff

監督
城定秀夫

1975年9⽉2⽇⽣まれ、東京都出⾝。武蔵野美術⼤学在学中から8mm 映画を制作。同校卒業後、フリーの助監督として成⼈映画、Vシネマなどを中⼼にキャリアを積む。2003 年に映画『味⾒したい⼈妻たち(押⼊れ)』で監督デビューし、ピンク⼤賞新⼈監督賞を受賞。その後Vシネマ、ピンク映画、劇場⽤映画など100 タイトルを超える作品を監督。2016年から4 年連続でピンク⼤賞作品賞を受賞。2020 年公開の『アルプススタンドのはしの⽅』がミニシアター系では異例の⼤ヒットを記録。第12回TAMA 映画賞特別賞、第94回キネマ旬報ベスト・テン日本映画部門第10位、「映画芸術」2020年日本映画ベストテン第3位など高い評価を獲得した同作では、⾃⾝もヨコハマ映画祭と⽇本映画プロフェッショナル⼤賞で監督賞を受賞。『愛なのに』『⼥⼦⾼⽣に殺されたい』『ビリーバーズ』『夜、鳥たちが啼く』(22)、『恋のいばら』『放課後アングラーライフ』『セフレの品格(プライド)』(23)とコンスタントに作品を発表し2023年の第36回東京国際映画祭では「映画の職人 城定秀夫という稀有な才能」という特集プログラムが組まれるなど、注目を浴びている。

Comment

原作小説を読んで即座に「やりたい!」と思い、ワクワクしました。 うだるような暑さの中、右往左往する登場人物たちの駄目さやどうしようもなさは人間の愛おしさでもあると感じます。

極上社会派エンタメであるこの素晴らしき原作に出会えたうえに、いつか一緒に仕事をしたいとずっと思っていた向井康介氏に脚本を書いてもらったわけですから、これはもう、撮影前から面白い映画になるに決まっていますし、つまらなかったら全部ぼくの責任です。

死ぬ気でがんばります!

脚本
向井康介

1977年1月17日生まれ、徳島県出身。大阪芸術大学映像学科の卒業制作として作られた山下敦弘監督の『どんてん生活』(01)に参加。その後も山下作品に参加し『ばかのハコ船』(03)、『リアリズムの宿』(04)、『リンダリンダリンダ』(05)、『マイ・バック・ページ』(11)、『もらとりあむタマ子』(13)、『超能力研究部の3人』(14/共同執筆)、『ハード/コア』(18)などを発表し、『松ヶ根乱射事件』(07)では菊島隆三賞を受賞、『ある男』(24)で第46回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した。その他の主な脚本担当作品に『聖の青春』(16)、『愚行録』(17)、『君が世界のはじまり』(20)、『マイ・ブロークン・マリコ』(22)など。

Comment

城定監督とはこの企画でご一緒するまで、一度もお会いしたことはありませんでしたが、あのやりがい搾取だけで成立していたゼロ年代のインディーズ邦画界を辛くも生き残り、生成AIに脅かされつつある令和の産業革命前夜に至る今日まで、ひたすら映画と並走してきた同志だと勝手に信じ、その背中を見つめてきました。そんな監督とこうして向き合って仕事ができることに、望外の幸せと縁を感じています。

「悪い夏」は生活保護の不正受給を巡って様々な欲望や愛情が交差するサスペンス。日本の社会構造を皮肉に分析する染井さんの原作の中に初期の今村昌平作品に通じるものがあることを発見し、映画化の糸口としました。城定秀夫meetsイマヘイが今回の僕の裏テーマです。

みなさま、令和の重喜劇をどうぞご期待ください!

原作
染井為人

1983年7月21日生まれ、千葉県出身。芸能プロダクションでマネージャーや舞台などのプロデューサーを務める。2017年「悪い夏」で横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しデビュー。「正体」(光文社/光文社文庫)が、読書メーター注目本ランキング1位を獲得し、WOWOWで連続ドラマ化され、2024年には映画化もされた。その他の作品に「正義の申し子」「震える天秤」(KADOKAWA/角川文庫)、「海神(わだつみ)」(光文社/光文社文庫)、「鎮魂」(双葉社/双葉文庫)、「滅茶苦茶」(講談社)、「黒い糸」(KADOKAWA)などがある。

Comment

何者でもなかったわたしを作家にさせてくれたのが『悪い夏』です。人生を変えてくれた、と言っても過言ではない、とても思い入れのある作品です。とはいえ、映画はあくまで監督を始めとした製作チームのもの。わたしはイチ映画ファンとして、『悪い夏』がスクリーンに描かれるその日を、静かに待ちたいと思います。きっと、胸を熱くさせてくれることでしょう。

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Image Song

OKAMOTO’Sの新曲が
イメージソングに決定!

今年デビュー15周年を迎えるOKAMOTO’S。
10枚目となるオリジナルアルバム『4EVER』(2025年1月22日(水)リリース)の収録曲
「Cheep Hero」が、
本作のイメージソングに決定!

OKAMOTO’S

映画を観てびっくりしました。あれ!?俺、この曲この映画のために書いたっけ!?というくらい、"悪い夏"の世界観に俺たちのCheep Heroの歌詞の内容やサウンドがピッタリハマっていたのです。もちろんこの曲を作った時映画は完成前だったので見て書いたわけがないのですが笑、驚くくらい北村匠海くん演じる主人公、佐々木守をはじめとして登場するキャラクター達の「ヒーロー不在の世の中でもがき足掻く」感情とリンクしてしまっていたのです。それだけ今の世の中をリアルに生きてる人たちの心に共通する部分が描かれた映画、それに曲だった、というところに尽きると思うのですが、こんな風に音楽と映画がマッチングすることがあるのかと感激しております。俺たちの曲を見つけ出してくれた映画チームの皆さんに感謝しかありません!!
そして俳優のみなさんの怪演含め、心に突き刺さるこの素晴らしい映画"悪い夏"に自分たちの曲が花を添えられることを嬉しく思っています!

―― オカモトショウ(OKAMOTO’S)

  • <映画『悪い夏』イメージソング>
  • OKAMOTO’S
    「Cheep Hero」
  • 作詞:オカモトショウ/オカモトコウキ
  • 作曲:オカモトショウ/オカモトコウキ
  • レーベル名:Sony Music Labels
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地獄の果てに希望はあるか?
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佐々木守
北村匠海

1997年11月3日生まれ、東京都出身。2008年『DIVE!!』で映画デビュー。2011年に4人組バンド「DISH//」を結成し、メインボーカルとギターを担当する。『君の膵臓をたべたい』(17)で第41回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ数々の新人賞を受賞。主な映画出演作に『ディストラクション・ベイビーズ』(16)、『勝手にふるえてろ』(17)、『OVER DRIVE』『春待つ僕ら』(18)、『十二人の死にたい子どもたち』『君は月夜に光り輝く』(19)、『思い、思われ、ふり、ふられ』『さくら』『アンダードッグ』(20)、『東京リベンジャーズ』『明け方の若者たち』(21)、『とんび』『そばかす』(22)、『スクロール』『法廷遊戯』(23)など。2025年には企画・脚本も手掛けた初の短編映画監督作品『世界征服やめた』が公開。

Comment

城定監督とは、いつかご一緒させていただきたいと思っていました。そしてそれが『悪い夏』で叶えることができて良かったなと、映画を見終わった後に改めて思いました。 僕らはあの夏、ただただ悪かった。ただ良くなかった。上手く生きれなかった。そんな僕らを笑ってくれたら幸いです。優しい映画ではありません、かと言って暗い映画でもありません。ただひたすらに生きることに必死な僕らが泥や汗や体をぶつけ合って、なんか泣けたりなんか笑えたりします。スクリーンで皆様に届くことを楽しみにしています。

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林野愛美
河合優実

2000年12月19日生まれ、東京都出身。2021年に出演した『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』での演技が高く評価され、第95回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞、第64回ブルーリボン賞新人賞などを受賞。2022年には『ちょっと思い出しただけ』『女子高生に殺されたい』『PLAN75』『ある男』『愛なのに』など数多くの話題作に出演。『少女は卒業しない』(23)で映画初主演。2024年には主演作『ナミビアの砂漠』が第77回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞、同作及び『あんのこと』『ルックバック』『4月になれば彼女は』で第16回TAMA映画賞の最優秀女優賞を受賞した。主な出演作にテレビドラマ「不適切にもほどがある」映画『八犬伝』(24)『敵』『今日の空が一番好き、とはまだ言えない僕は』(25)など

Comment

愛美の中で常にうつり変わっていくものを注意深く確かめることにとても集中力を使う撮影でした。なにか自分の中で、タイトルどおりの、息苦しい湿り気を持った記憶にもなっています。それくらい出会う人たちの悪意や執着の質感が生々しかったです。完成を見たときは、演じるみなさんの表現や各部署の素晴らしい仕事によって、その質感が鮮度を持って閉じ込められているように感じました。皆さまがどうご覧になるか、楽しみにしています。

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宮田有子
伊藤万理華

1996年2月20日生まれ、大阪府出身。2011年に第1期生として乃木坂46に加入。グループ卒業後、初主演映画『サマーフィルムにのって』(21)でTAMA映画祭最優秀新進女優賞、日本映画批評家大賞新人女優賞を受賞。2022年に書籍「LIKEA」(PARCO出版)を刊行、その本を軸に発想を得た自身3回目になるPARCO展覧会「LIKE A EXHIBISION LIKEA」を開催しカルチャーアイコンとしても注目される。主な出演作に『もっと超越したところへ』『そばかす』(22)、『女優は泣かない』(23)、『チャチャ』『オアシス』(24)、『港に灯(ひ)がともる』(25)など。

Comment

宮田有子を演じました伊藤万理華です。 彼女の内に秘めた強い正義感は一見すると捉えどころがなく、自分とはかけ離れた人物でした。 表情が見えないため混乱することもありましたが、有子自身ももはや自分がわからなくなるくらいにただ一点を見つめていたのかもしれません。 一方通行な欲が交差するどうしようもない状況の中、守りたいものだけに目を向けて必死で食らいついた夏でした。

みんな秘密にしたい欲望を抱えているんだなと分析する外向きの冷静さと、内側の自分がグラグラ揺さぶられ、良い意味で頭が痛くなりました!予想もしないこんな形で、城定組に参加できて嬉しかったです。

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高野洋司
毎熊克哉

1987年3月28日生まれ、広島県出身。2016年公開の主演映画『ケンとカズ』で第71回毎日映画コンクール、スポニチグランプリ新人賞など数多くの映画賞を獲得。以降、テレビ、映画、舞台、ナレーションと幅広く活躍。主な出演作に『いざなぎ暮れた。』『サイレント・トーキョー』(20)、『孤狼の血 LEVEL2』『マイ・ダディ』(21)、『猫は逃げた』『冬薔薇』『映画 妖怪シェアハウス 白馬の王子様じゃないん怪』『ビリーバーズ』(22)、『そして僕は途方に暮れる』『世界の終わりから』(23)、『桐島です』(25)など。

Comment

僕が演じる高野は序盤からやらかしまくっていて悪い男ですが、物語が進んでいくにつれて徐々にオモシロ可愛く見えてくる不思議なキャラクターです。 共演者の皆様とは「大変だった撮影ランキングに入るよね」って話になるほど過酷なシーンを共にして、それは見事にカオスなシーンに仕上がっていました。

正義と欲望が絡み合って闇に堕ちていく悪い夏、どうぞお楽しみに。

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莉華
箭内夢菜

2000年6月21日生まれ、福島県出身。集英社「ミスセブンティーン2017」でグランプリに輝く。テレビドラマ「チア☆ダン」(18)でドラマ初出演。『雪の華』(19)でスクリーンデビュー。女優・モデルの活動に留まらずバラエティ番組などでも幅広く活躍。主な出演作に『殺さない彼と死なない彼女』(19)、『胸が鳴るのは君のせい』(21)、『バイオレンスアクション』(22)、『なのに、千輝くんが甘すぎる』『夜が明けたら、一番に君に会いにいく』(23)、『ブルーピリオド』(24)など。

Comment

莉華は、この作品の中で 登場人物の運命を左右する人物であると、私は思いました。 それぞれの登場人物には色々な選択肢があり、どういう生き方を選んでいくのか。導かれていくのか。捉え方も感じ方も、人それぞれだと思います。 そんな、とあるひと時の「悪い夏」を生きる莉華という役を自分に当てはめながら脚本を読むことに、ワクワクがとまりませんでした。

初めてご一緒させていただく城定秀夫監督と、豪華なキャストの皆さんとの共演はかなり緊張もありましたが、作品の世界観と撮影現場の雰囲気はギャップがあって、とても穏やかな現場でした。 皆さんと素晴らしい作品を作り上げることができてとても楽しかったです。ぜひたくさんの方に見ていただきたいです。

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山田吉男
竹原ピストル

1976年12月27日生まれ、千葉県出身。1999年より本格的に音楽活動を開始し、2003年ユニット「野狐禅」としてメジャーデビュー。2009年よりソロとして活動。2017年にNHK紅白歌合戦初出場。俳優としては映画『青春☆金属バット』(06)で主演デビュー。『永い言い訳』(16)で第40回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。主な出演作に『糸』(20)、主題歌も担当した『BLUE ブルー』(21)、『サバカン SABAKAN』(22)、『658km、陽子の旅』(23)、『サンセット・サンライズ』(25)など。

Comment

かつてから染井為人先生のファンで、『悪い夏』につきましても、数年前に読んでいた、大好きな作品の一つでした。映画化に伴っての出演オファーをいただいたときは、こんなご縁があるとはなぁ。。と不思議な気持ちになりましたし、とても嬉しかったです。
ぼくは法を犯すようなことはしたことがありませんし、これからもしません。でも、山田のダメダメさ、だらしなさ、ブレブレさ、ヘタレさには自分自身、色濃く身に覚えがあり、かなしいかな、とても親近感を覚える人物だなと思いました。笑

窪田さん演じる“金本”にぼくが演じる“山田”はちょいちょい暴力的ないじめを受けます。そのようなシーンにおいて、段取りで数回、カメラテストで数回、同じ芝居を繰り返したのですが、その度に毎回、窪田さんの攻撃方法、使用武器が変わるのが面白かったです。笑
結局、武器がフライパンに定まったところで本番のカメラが回りました。笑
映画を鑑賞して一回目、二回目くらいではどうしても撮影中の緊張がぶり返して、そわそわしてしまいます。ですからまだフラットな心境では観れていないというのが正直なところです。そういった意味でも何度か繰り返し劇場に足を運んで、いつかどっしりとした気持ちでじっくりと楽しんでみたいです。

ただ、終盤の土砂降りの雨の中での大乱闘シーンは、ぐっちゃぐちゃの状況の中、人間の心の奥底のぐっちゃぐちゃな部分がぐっちゃぐちゃにぶつかり合っている局面にも関わらず、どこか、美しいな、綺麗だな、、という感想を抱き、とても印象的でした。
という風に、自分が参加していないシーンはじっくりと集中して観れました。笑
城定秀夫監督とは、テレビドラマ『ブラックジャック』に続いて、またお世話になれたことがとても光栄で嬉しかったです。どのように動いて、どのタイミングでどうする、というのを丁寧に分かりやすくご説明下さったのでとてもありがたかったです。

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古川佳澄
木南晴夏

1985年8月9日生まれ、大阪府出身。2002年に第1回「ホリプロNEW STAR AUDITION」でグランプリを受賞。2004年に俳優デビュー後、数多くのテレビドラマ・映画に出演。主な出演作に『20世紀少年』シリーズ(09)、『君が踊る、夏』(10)、『その夜の侍』(12)、『HK 変態仮面』『百年の時計』(13)、『エイプリルフールズ』(15)、『知らない、ふたり』『グッドモーニングショー』(16)、『マチネの終わりに』(19)、『おとなの事情 スマホをのぞいたら』(21)、『シャイロックの子供たち』『ゆとりですがなにか インターナショナル』(23)、『映画 おいハンサム!!』(24)、『アンダーニンジャ』(25)など。

Comment

城定監督は初めてご一緒しましたが、非常に淡々とされている方という印象です。カメラワークに対する演出がとても興味深かったです。 香澄は非常に真面目に生きてきた女性で、まわりに頼ることがただ苦手なだけに、悲しい結末を選んでしまう。不運な役だと思いました。 車の水飛沫を浴びるシーンでは、想像以上に頭からかぶり、その激しさに戸惑いました。それがよりかわいそうに映像では映っていると嬉しいです。

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金本龍也
窪田正孝

1988年8月6日生まれ、神奈川県出身。2006年に俳優デビュー。2012年『ふがいない僕は空を見た』で第34回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第27回高崎映画祭最優秀助演男優賞を受賞。19年には主演作『初恋』が第72回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品された。『ある男』(22)で第46回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、第77回毎日映画コンクール男優助演賞、第32回日本映画批評家大賞助演男優賞など数々の賞を受賞。近年の主な作品に、映画『スイート・マイホーム』『愛にイナズマ』『春に散る』(23)、『ラストマイル』『Cloud クラウド』『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメン VS 悪魔軍団』(24)、『宝島』(25)、テレビドラマ「滅相もない」「宙わたる教室」(24)など。

Comment

悪や残酷の定義はなんなのか、もしかしたらそれは単調な固定概念なのかもしれない。 あの悪い夏に醜い人間達がのたうち回るように精一杯生きていた。まるで生き血を吸うように、互いを汚し合うその無様さは、どこか美しくて微笑ましかったです。

この映画をとことんまで堪能してほしい。 楽しんでいるあなたのその笑顔も、角度を変えてみればきっと悪にも見えるかもしれないから。

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