



Introduction
&
Story
破滅への転落と
“今そこにある“恐怖を描く
サスペンス・エンターテインメント
市役所の生活福祉課に務める佐々木は、
ある日
「同僚が生活保護受給者の
シングルマザーに肉体関係を迫っているらしい」
という相談を受け、
真相を確かめようと彼女のもとを尋ねる。
その出会いが“地獄”の始まりだとも知らず……
第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し「クズとワルしか出てこない」と話題を呼んだ染井為人の傑作小説がまさかの映画化!
脚本は『ある男』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した俊英・向井康介。監督は、田中圭、磯村勇斗、山田裕貴ら実力派の人気俳優たちを主演に迎え、数多くの傑作を作り上げてきた鬼才・城定秀夫。そして主人公・佐々木を演じるのは、映画・ドラマの大ヒットが続く北村匠海。真面目に生きるも気弱な性格ゆえに犯罪に巻き込まれてゆく男の姿を渾身の力で体現する。更に色仕掛けで佐々木を犯罪へと巻き込んでゆく育児放棄寸前のシングルマザー・愛美を演じる河合優実をはじめ、裏社会の住人で犯罪計画の首謀者・金本役に窪田正孝、正義感に燃える佐々木の同僚・宮田役に伊藤万理華、愛美に肉体関係を強要する佐々木の先輩・高野役に毎熊克哉、金本の愛人・莉華役に箭内夢菜、金本の手下でドラッグの売人・山田役に竹原ピストル、息子と2人困窮した生活から万引きに手を染める古川佳澄役に木南晴夏など豪華俳優陣がクズを狂演!
中毒者続出の“極悪小説”と日本映画界の旗手たちによる奇跡の化学反応が生み出した衝撃のサスペンス・エンターテインメント!
Cast













Staff
1975年9⽉2⽇⽣まれ、東京都出⾝。武蔵野美術⼤学在学中から8mm 映画を制作。同校卒業後、フリーの助監督として成⼈映画、Vシネマなどを中⼼にキャリアを積む。2003 年に映画『味⾒したい⼈妻たち(押⼊れ)』で監督デビューし、ピンク⼤賞新⼈監督賞を受賞。その後Vシネマ、ピンク映画、劇場⽤映画など100 タイトルを超える作品を監督。2016年から4 年連続でピンク⼤賞作品賞を受賞。2020 年公開の『アルプススタンドのはしの⽅』がミニシアター系では異例の⼤ヒットを記録。第12回TAMA 映画賞特別賞、第94回キネマ旬報ベスト・テン日本映画部門第10位、「映画芸術」2020年日本映画ベストテン第3位など高い評価を獲得した同作では、⾃⾝もヨコハマ映画祭と⽇本映画プロフェッショナル⼤賞で監督賞を受賞。『愛なのに』『⼥⼦⾼⽣に殺されたい』『ビリーバーズ』『夜、鳥たちが啼く』(22)、『恋のいばら』『放課後アングラーライフ』『セフレの品格(プライド)』(23)とコンスタントに作品を発表し2023年の第36回東京国際映画祭では「映画の職人 城定秀夫という稀有な才能」という特集プログラムが組まれるなど、注目を浴びている。
1977年1月17日生まれ、徳島県出身。大阪芸術大学映像学科の卒業制作として作られた山下敦弘監督の『どんてん生活』(01)に参加。その後も山下作品に参加し『ばかのハコ船』(03)、『リアリズムの宿』(04)、『リンダリンダリンダ』(05)、『マイ・バック・ページ』(11)、『もらとりあむタマ子』(13)、『超能力研究部の3人』(14/共同執筆)、『ハード/コア』(18)などを発表し、『松ヶ根乱射事件』(07)では菊島隆三賞を受賞、『ある男』(24)で第46回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した。その他の主な脚本担当作品に『聖の青春』(16)、『愚行録』(17)、『君が世界のはじまり』(20)、『マイ・ブロークン・マリコ』(22)など。
Comment
城定監督とはこの企画でご一緒するまで、一度もお会いしたことはありませんでしたが、あのやりがい搾取だけで成立していたゼロ年代のインディーズ邦画界を辛くも生き残り、生成AIに脅かされつつある令和の産業革命前夜に至る今日まで、ひたすら映画と並走してきた同志だと勝手に信じ、その背中を見つめてきました。そんな監督とこうして向き合って仕事ができることに、望外の幸せと縁を感じています。
「悪い夏」は生活保護の不正受給を巡って様々な欲望や愛情が交差するサスペンス。日本の社会構造を皮肉に分析する染井さんの原作の中に初期の今村昌平作品に通じるものがあることを発見し、映画化の糸口としました。城定秀夫meetsイマヘイが今回の僕の裏テーマです。
みなさま、令和の重喜劇をどうぞご期待ください!
1983年7月21日生まれ、千葉県出身。芸能プロダクションでマネージャーや舞台などのプロデューサーを務める。2017年「悪い夏」で横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しデビュー。「正体」(光文社/光文社文庫)が、読書メーター注目本ランキング1位を獲得し、WOWOWで連続ドラマ化され、2024年には映画化もされた。その他の作品に「正義の申し子」「震える天秤」(KADOKAWA/角川文庫)、「海神(わだつみ)」(光文社/光文社文庫)、「鎮魂」(双葉社/双葉文庫)、「滅茶苦茶」(講談社)、「黒い糸」(KADOKAWA)などがある。
Comment
何者でもなかったわたしを作家にさせてくれたのが『悪い夏』です。人生を変えてくれた、と言っても過言ではない、とても思い入れのある作品です。とはいえ、映画はあくまで監督を始めとした製作チームのもの。わたしはイチ映画ファンとして、『悪い夏』がスクリーンに描かれるその日を、静かに待ちたいと思います。きっと、胸を熱くさせてくれることでしょう。





Image Song
OKAMOTO’Sの新曲が
イメージソングに決定!
今年デビュー15周年を迎えるOKAMOTO’S。
10枚目となるオリジナルアルバム『4EVER』(2025年1月22日(水)リリース)の収録曲
「Cheep Hero」が、
本作のイメージソングに決定!

映画を観てびっくりしました。あれ!?俺、この曲この映画のために書いたっけ!?というくらい、"悪い夏"の世界観に俺たちのCheep Heroの歌詞の内容やサウンドがピッタリハマっていたのです。もちろんこの曲を作った時映画は完成前だったので見て書いたわけがないのですが笑、驚くくらい北村匠海くん演じる主人公、佐々木守をはじめとして登場するキャラクター達の「ヒーロー不在の世の中でもがき足掻く」感情とリンクしてしまっていたのです。それだけ今の世の中をリアルに生きてる人たちの心に共通する部分が描かれた映画、それに曲だった、というところに尽きると思うのですが、こんな風に音楽と映画がマッチングすることがあるのかと感激しております。俺たちの曲を見つけ出してくれた映画チームの皆さんに感謝しかありません!!
そして俳優のみなさんの怪演含め、心に突き刺さるこの素晴らしい映画"悪い夏"に自分たちの曲が花を添えられることを嬉しく思っています!
―― オカモトショウ(OKAMOTO’S)
- <映画『悪い夏』イメージソング>
- OKAMOTO’S
「Cheep Hero」 - 作詞:オカモトショウ/オカモトコウキ
- 作曲:オカモトショウ/オカモトコウキ
- レーベル名:Sony Music Labels

Comment
原作小説を読んで即座に「やりたい!」と思い、ワクワクしました。 うだるような暑さの中、右往左往する登場人物たちの駄目さやどうしようもなさは人間の愛おしさでもあると感じます。
極上社会派エンタメであるこの素晴らしき原作に出会えたうえに、いつか一緒に仕事をしたいとずっと思っていた向井康介氏に脚本を書いてもらったわけですから、これはもう、撮影前から面白い映画になるに決まっていますし、つまらなかったら全部ぼくの責任です。
死ぬ気でがんばります!